トップページ > NEXIでのキャリア > 2020年入社 営業第二部 管理グループ 玉井 伸幸
立場や意見が異なる関係者と共に、
1つのゴールを目指す。
そしてその先にある
大きな意義とやりがい。
2020年入社
営業第二部 管理グループ
玉井 伸幸 Nobuyuki Tamai

CAREER STEP 入社から今日までのキャリア

  • 2020年4月
    営業第二部 管理グループへ配属

    期中案件のモニタリング業務に従事。

  • 現在に至る

CHAPTER 01

唯一無二の存在として
日本企業の海外展開をサポートする

「日本企業のプレゼンスを向上させたい」という想いから、新卒でメガバンクに就職しました。そこで培った知見を糧に、2020年にNEXIへ転職。民間企業では対応できないリスクをカバーできる唯一無二の企業であること、日本政府の政策を担う政府系金融機関として、日本企業の海外展開をサポートしている点に魅力を感じました。

CHAPTER 02

「融資保険」におけるモニタリング業務
難題と向き合い、着地点を見出していく

入社後は、希望通りプロジェクトファイナンス等の融資保険を扱う営業第二部に配属となりました。当部では、「融資保険」の保険引受を行っており、民間の金融機関等が海外企業やプロジェクト会社等に融資する際、そのカントリーリスク(戦争・テロ、外貨規制による返済不能等)や信用リスク(借入人の業績悪化による返済不能等)をカバーすることが目的となります。
そのなかで、私が所属する管理グループは、営業第二部の他グループが引き受けた後の期中案件をモニタリングすることが主な役割となります。
融資案件は、保険の付保期間が長期にわたるケースが多く、案件が想定通りに進まないこともしばしば。たとえば、借入人が期中で契約違反を起こした場合、引受リスクに変化がないか確認したり、許容できる違反か否かを判断したりします。時には貸付金の回収可能性を高めるために一定の引受リスク増大を受け入れざるを得ないケースもあり、多岐にわたる社内外関係者との調整および交渉が必要になってきます。
このように、不測の事態が発生した際、いかに社内外の関係者とスムーズな調整・交渉を行い、最適な着地点を見出していくか。それが難しさであると同時に、この仕事の醍醐味ともいえます。

CHAPTER 03

プロジェクトの安定化に向けた合意形成と
ファイナンススキームの組成

これまで数多くの案件をモニタリングしてきましたが、とある案件で、借入人が当初の予定通りに借入金を返済できない見通しとなった事案がありました。借入人はプラント操業の事業者。このままでは返済不能となり、プラント操業にも大きな影響が出かねない状況だったため、事業の継続に向けて、返済スケジュールの変更が必要となりました。
NEXIにとって返済を後ろ倒しにすることは引受リスクの増大に繋がる一方で、プラント操業が維持されれば返済不能に陥る懸念が低減します。
事前に日本政府や他国ECA(輸出信用機関)、レンダー(銀行等)と方向性を合わせた上で、借入人はもちろんのこと、現地政府とも交渉を重ねました。交渉は主に電話会議が中心でしたが、週に2回以上、その期間は半年以上にも及びました。
それぞれ立場や意見が異なる関係者間において、妥協点を見出す難しさを体感しました。
そのなかでも、ゴールをしっかりと共有しながら進めることで最終的には継続的な安定操業を確保できるファイナンススキームを組成。苦労も多くありましたが、無事に着地点を見出し、まとまった際は大きな達成感とやりがいを感じました。

CHAPTER 04

魅力的な人材が集まる環境で、
新しい風を起こしたい

今後はNEXIやECA業界についてもっと深く学ぶために、他分野の業務にも携わりたいと考えています。たとえば「輸出保険」や「投資保険」等を扱っている他営業部、あるいはNEXIという組織を俯瞰して見るコーポレート部門で経験を積みたいと思っています。チャンスがあれば、日本政府や他政府系機関への出向を通じて政策立案についても学びたいです。将来的には、NEXIが引き続き世の中から必要とされる存在であり続けるために、NEXIに良い変化を与えられる人材になりたいと思っております。
最後に、NEXIの職員数は決して多くはありませんが、驚くような知識や経験、経歴を持っている職員が多く在籍しています。毎日、仕事を通して多くの刺激が得られ、自身の成長を実感できる環境です。
大きな意義を持つこの仕事を共にする、たくさんの仲間と出会えることを楽しみにしています。

WORK CORRELATION DIAGRAM

NEXI TOPICS

01

LEADイニシアティブを創設いたしました

2020年12月、NEXIは「LEADイニシアティブ」を創設しました。気候変動対策やデジタル分野等における産業競争力向上、外国政府・外国企業との国際連携、社会課題解決やSDGs達成に貢献する案件については、先導性要素(LEADエレメント)を認定し、積極的に融資保険を引き受けていきます。

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02

新型コロナウイルス感染症に関して
取組みを強化しています

NEXIはコロナ禍における貿易保険の取組みを強化しています。基本方針として、新型コロナウイルス感染症に関連する損失を保険金支払の対象とすることなどを明確化するとともに、新たな対応として、日本企業の海外子会社の運転資金調達支援や医療関連物資の輸入支援などにも積極的に取り組んでいます。

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03

世界各国で幅広い分野の
プロジェクトを支援しています

NEXIは世界各国で日本企業が取り組むプロジェクトについて、貿易保険を通じて支援しています。その分野は多岐に亘り、日本製品が使用されるインフラ関連事業から、日本への資源・食糧の安定供給に資する事業、世界規模でカーボンニュートラル・脱炭素化に資する再生可能エネルギー事業にまで及びます。NEXIは今後も、事業環境の変化を機敏に捉え、日本企業の多様なニーズに高い専門性をもって応えていきます。

アニュアルレポート2023

04

中堅・中小企業の海外展開を
積極的に支援しています

NEXIでは海外での大規模プロジェクトのみならず、中堅・中小企業の海外展開についても貿易保険で積極的に支援しています。中小企業基本法上の中小企業は、企業数にして日本の99.7%を占めるといわれており、こうした中小企業の海外への市場拡大を支援することは日本経済の成長を支える上で不可欠な取組みです。NEXIは中堅・中小企業や農林水産業を営む方々向けの専用商品(中小企業・農林水産業輸出代金保険)をはじめ、様々な支援メニューで企業ごとに異なるニーズに応えています。

アニュアルレポート2023

05

国内外の関連機関との連携を
拡大しています

国際化・ボーダレス化する日本企業の様々なビジネスニーズに迅速かつ的確に対応するため、NEXIは全世界の約90の関係機関との間で目的に応じた協力関係を構築しています。また、国内では、中堅・中小企業や農林水産業を営む方々の海外展開支援を積極的に進めるため、全国で100を超える地方銀行・信用金庫、農林水産業関係機関等と「中堅・中小企業海外展開支援ネットワーク」を構築しています。こうした国内のネットワークにおける連携により、NEXIの国内拠点は東京・大阪の2か所ながら2020年度には530社を超える中堅・中小企業が貿易保険を利用しています。

アニュアルレポート2023