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キャメロンLNGプロジェクト 落成式への参加について
-本邦企業が参画する米国シェールガスLNGプロジェクトの操業が開始-

 10月24日に、米国ルイジアナ州ハックベリーにて、三井物産株式会社(三井物産)、三菱商事株式会社(三菱商事)及び日本郵船株式会社が事業参画するキャメロンLNGプロジェクトの落成式が開催され、弊社からは仲田代表取締役副社長が参加をしました。

 本プロジェクトは、本邦3企業が、米大手エネルギー会社であるSempra Energy及び石油メジャーであるフランスTOTAL S.A.(TOTAL)と共にスポンサーとして出資するCameron LNG LLCが保有・運営していたLNG受入基地を転用して、新たに年間1,200万トン(400万トン×3系列)の液化能力を有する天然ガス液化プラントを建設・操業するプロジェクトです。2014年に融資契約が調印されて建設が進められてきましたが、今年8月に第1系列のプラントが完工、商業生産を開始したことを受け、今回の落成式が開催されたものです。

事業会社(プラントの建設風景)
(写真提供:事業会社(プラントの建設風景))

 式典は、日米中心に関係者300人以上が参加する盛大なもので、日本側からは、杉山駐米特命全権大使、米国側からはルイジアナ州のエドワーズ州知事が来賓としてご挨拶をされました。杉山大使からは、本プロジェクトの日米関係にとっての重要性、エドワーズ州知事からは、本プロジェクトの米国にとっての重要性、についてお話がありました。

 

落成式でのパイプラインバルブ開栓式での記念撮影
(落成式でのパイプラインバルブ開栓式での記念撮影:NEXI撮影)

 本プラントで生産されるLNGは、三井物産、三菱商事及びTOTALがそれぞれ20年にわたって日本を含む海外向けに輸出する予定となっており、日本がこれまでアクセスできなかった米国産ガスの引き取りを可能とするものです。今年は、日本がLNGの輸入を開始してから50年という記念すべき年ですが、今後、本プロジェクトを始めとする米国からのLNG調達が本格されることになり、日本のLNG輸入の歴史に新たな1ページが刻まれることになります。

 ファイナンス面でも、本件は、日本企業が参画する米国シェールガスLNGプロジェクトとしてファイナンス組成が実現した第1号案件であり、NEXIにとっても米国LNGプロジェクト向け融資に対する保険引受を行った第1号案件と、画期的な案件となりました。

 NEXIは、今後も我が国への資源の安定的な供給に資するプロジェクトについて、積極的に支援をしてまいります。

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