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NEXIについて

パリクラブとは

パリクラブはいつ、どのように誕生した?

パリクラブは、主要な債権国政府が集まって、債務危機に直面した債務国の救済措置について協議する会合です。パリクラブは国際通貨基金(IMF)や世界銀行のような国際機関ではなく、あくまで主要債権国政府が参加する非公式な集まりです。会合がパリで開催され、フランス財務省が事務局及び会合の運営を担っていることから、「パリクラブ」と呼ばれます。

パリクラブの起源は1956年に遡り、アルゼンチンが主要債権国と対外債務の繰延(債務の履行が行えるようにその返済条件を変更して、将来に繰り延べること。以下「リスケ」という。)について協議するために、フランスがパリで会合を主催したことが始まりです。

パリクラブは、一般概観会合・一般問題会合・リスケ会合の3種類あります。一般外観会合は、パリクラブ債権国間で具体的に個々の債務国の対外債務状況や債務再編に関する意見交換や情報共有をする場で、年10回程度の会期で開催されています。一般問題会合は、債務再編にあたってのルール作りや課題等について整理し協議する会合です。リスケ会合は、債務救済を要請する債務国と債権国が、債務返済の繰延等について交渉し、その条件を決定する会合です。

パリクラブの役割

パリクラブは、主要な先進諸国の債権国団として、国際収支状況の悪化等により対外債務の返済が困難となった債務国に対し、債務国の経済事情を踏まえた債務救済措置をリードする役割を担っています。

債務国にとっては、債務救済措置によって対外債務返済の負担が軽減されている間に、IMFや世界銀行等の支援を受けながら経済の立て直しを図ることが望めるというメリットがあり、一方で債権国にとっては、債権国間での公平性を担保しながら債権回収ができるというメリットがあります。

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