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NEXIについて

代表取締役社長挨拶
2019年6月17日

代表取締役社長 黒田 篤郎株式会社 日本貿易保険
代表取締役社長 黒田 篤郎
(くろだ あつお)

 平素より格別な御厚情を賜り、心から感謝申し上げます。

 2019年6月17日付で株式会社日本貿易保険(NEXI)の社長に就任した黒田篤郎でございます。貿易保険は1950年の制度創設以来、貿易取引や海外投資において生ずるリスクの中でも、通常の保険によって救済することができない危険に対し保険を提供することで、対外取引に関わる皆様に安心を提供し、対外取引の健全な発展に尽くしてまいりました。

 この間、国際的な政治・経済情勢や金融市場の変化に対応し、変化する産業界のニーズに対応すべく、貿易保険制度の改善、新商品開発やサービスの向上に加え、貿易保険に係る組織改革を行ってまいりました。

 2001年4月、効率的で質の高いサービスの提供に向け専門性の高い実施体制を強化するため、独立行政法人日本貿易保険が設立されました。その後、2017年4月、国の政策意図の反映など国との一体性を高めつつ、経営の機動性を一層向上させるため、全額政府出資の株式会社日本貿易保険に組織変更されました。

 昨今の日本を取り巻く国際政治・経済環境は、米中摩擦をはじめとする世界秩序の変化、インフラシステムの海外展開における国際競争の激化、第四次産業革命による産業構造の変化、国際的な銀行監督規制強化や低金利環境下での資金フローの変化等、多くの変化に直面しています。そうした新たな環境変化や諸課題に対応すべく、NEXIはこれからも不断の改革を進め、対外取引に関わる企業に安心を提供し、ひいては日本経済の更なる発展に尽くす所存です。

 2019年4月、NEXIは中期経営計画の中で4つの柱を定めました。第一の柱は、「サービスの質を向上し、より多くのお客様に対して安心を提供する」という当社の普遍的な目標に関わるものです。上記のような事業環境の変化をいち早く捉え、皆様のニーズを踏まえたサービスの提供に日々取り組んでまいります。

 第二の柱は、「国の政策実現に貢献する」ことです。NEXIは株式会社となりましたが、民間保険が引き受けられないリスクをカバーするという公的な使命に変わりはありません。中堅・中小企業、農林水産業の海外展開支援やインフラシステムの輸出戦略を促進するためファンド等の活用に向けた取組みを進めるほか、環境に資するプロジェクト支援や諸外国の保険機関等との第三国連携の強化を通じ、皆様のビジネス支援に取り組みます。

 第三の柱は、皆様に末永く安心を提供できるよう、「長期安定的な事業運営のための基盤を充実させる」ことです。質・量ともに貿易保険の引受の拡大に努めるとともに、的確な引受判断と適切なリスク管理、人員体制の拡充や人材育成、健全な財務体質の維持など、事業を安定的に支える基盤の充実に努めてまいります。

 第四の柱は、「より魅力ある職場を創る」です。社員一人ひとりの能力を最大限に引き出し、上記のような目標の実現に向け力強く前進してまいります。

 今後ともNEXIに対し、変わらぬ御支援と御協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。


代表取締役社長  黒田 篤郎

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