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エジプト・アラブ共和国/Gulf of Suez 2風力発電拡張案件(融資保険の引受)


2024年11月19日

株式会社日本貿易保険

 株式会社日本貿易保険(NEXI: 代表取締役社長 黒田篤郎)は、豊田通商株式会社及び株式会社ユーラスエナジーホールディングスがパートナーであるEngie S.A.やOrascom Construction S.A.E.と共に出資するエジプト・アラブ共和国(以下、エジプト)法人Red Sea Wind Energy S.A.E.(以下、プロジェクト会社)が開発しているGulf of Suez 2風力発電案件の拡張事業に対する民間金融機関からの融資について、保険の引受を決定いたしました。プロジェクト会社はエジプトの首都カイロから約200km南東に位置する紅海沿いのRas Ghareb 地区にて、風車84基、発電規模500MWの陸上風力発電所1の建設を進めているところ、今般追加で風車20基、発電規模150MWの拡張を実施し、合計で風車104基、発電規模650MWとアフリカ最大の陸上風力発電所を建設・所有・運営する案件となるものです。完工後25年間にわたり、エジプト送電公社(Egyptian Electricity Transmission Company)に売電する予定であり、売電契約に対しエジプト財務省が保証を差し入れます。

 本プロジェクトは環境保全・気候変動対策への取組みとなることから、環境イノベーション保険特約2により信用付保率97.5%を適用する案件となり、NEXIが積極的に支援するLEAD(ENVIRONMENT & ENERGY)イニシアティブ3に合致するものとなります。

 エジプト政府は再生可能エネルギー比率について2030年までに42%まで高めることを目標としているところ、本拡張プロジェクトもその方針に沿うものであり、エジプトにおいて重要な役割を果たすことが期待されます。

 本プロジェクトにおいて、NEXIは、株式会社国際協力銀行、EBRD、株式会社三井住友銀行、ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店、農林中央金庫によるプロジェクトファイナンス形態での協調融資の内、民間金融機関の融資(約35百万米ドル)及び、株式会社三井住友銀行が保証を提供する金利スワップ契約に対して保険を適用します。

 NEXIが本プロジェクトをファイナンス面から支援することにより、今後の本邦企業の同国におけるアフリカ地域における事業機会の拡大、ひいてはこうした再生可能エネルギー開発を含めた国際競争力の維持・向上につながることが期待されます。

 NEXIは、今後も日本の政策金融機関として本邦企業の海外事業拡大を積極的に支援してまいります。

(ご参考)

被保険者 株式会社三井住友銀行、ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店、農林中央金庫
保険価額 約35百万米ドル
保険責任期間 21年
てん補範囲・付保率 非常危険100%、信用危険97.5%

お問い合わせ先  営業第二部 電力グループ Tel: 03-3512-7340


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