ウズベキスタン共和国／Syrdarya 2ガス火力発電案件（融資保険の引受）

　株式会社日本貿易保険（NEXI：代表取締役社長　黒田篤郎）は、双日株式会社及び九州電力株式会社がパートナーであるEDFやNebras Powerと共に出資するウズベキスタン共和国（以下、ウズベキスタン）法人ENERSOK Foreign Enterprise LLC（以下、プロジェクト会社）に対する民間金融機関からの融資に対して、保険の引受を決定いたしました。

　プロジェクト会社はウズベキスタンの首都タシュケントから約150km南に位置するSyrdarya地区にて、発電容量約1,574MWの天然ガス焚複合火力発電所を建設・所有・運営し、完工後25年間にわたり、ウズベキスタン国営送配電公社（JSC National Electricity Grid of Uzbekistan）に売電するものです。また、売電契約に対してウズベキスタン政府が保証を差し入れます。

　本プロジェクトにおいてNEXIは、株式会社国際協力銀行（以下、JBIC）、国際金融公社（以下、IFC）、株式会社みずほ銀行、株式会社三井住友銀行、ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店によるプロジェクトファイナンス形態での協調融資の内、民間金融機関の融資（約263百万米ドル）及び、株式会社みずほ銀行、株式会社三井住友銀行が保証を提供する金利スワップ契約に対して金利スワップ保険¹を付保します。なお、本プロジェクトは2020年にNEXIとIFCとの間で締結されたMOU²に基づく、2件目のIFCとの協調案件です。

　ウズベキスタン政府は、ウズベキスタンカーボンニュートラル計画及び電源開発計画において、2050年までにカーボン・ニュートラルを達成する目標を掲げ、既存の非効率火力発電所の近代化に取り組んでおり、本プロジェクトも同政府方針に沿ったものです。

　NEXIが本プロジェクトをファイナンス面から支援することにより、今後の本邦企業の同国における事業機会の拡大、国際競争力の維持・向上につながることが期待されます。

　NEXIは、今後も日本の政策金融機関として本邦企業の海外事業拡大を積極的に支援してまいります。

被保険者	株式会社みずほ銀行、株式会社三井住友銀行、ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店
保険価額	合計約263百万米ドル
てん補範囲・付保率	非常危険100%、信用危険90%

お問い合わせ先　　営業第二部　電力グループ　Tel: 03-3512-7340

---