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トピックス

ケニア共和国/メネンガイ 35MW 地熱発電所建設・機器輸出案件に関する融資保険の引受(東・南アフリカ貿易開発銀行向け輸出クレジットライン利用)


2024年10月15日

株式会社日本貿易保険

 株式会社日本貿易保険(NEXI:代表取締役社長 黒田篤郎)は、ケニア共和国(以下、ケニア)において豊田通商株式会社(以下、豊田通商)がGlobeleq Menengai Geothermal Limited社より受注したメネンガイ地熱発電所EPC案件に対して本邦民間金融機関が行う融資について、保険の引受を決定いたしました。なお、本件においてEPC(設計・調達・建設)を行う豊田通商の輸出取引に関し、貿易一般保険も引き受けております1

 本件は、ケニア法人Globeleq Menengai Geothermal Limitedがケニアのメネンガイ地区で実施する地熱発電所建設プロジェクトにおいて、豊田通商および同社のケニア法人CFAO Kenya Limitedより地熱発電設備一式を購入するために必要な資金を、株式会社国際協力銀行(以下、JBIC)および東・南アフリカ貿易開発銀行(Eastern and Southern African Trade and Development Bank、TDB)との間で2019年5月に設定した輸出クレジットライン2の下で融資をする案件です。本融資は株式会社みずほ銀行(以下、みずほ銀行)とJBICの協調融資(総額14,400千米ドル)により行われ、NEXIはみずほ銀行の融資部分5,760千米ドルについて保険を引き受けます。

 事業者であるGlobeleq Menengai Geothermal Limited社は、英国IPP事業者Globeleq社が本事業遂行のためにケニア国内に設立した特別目的会社であり、ケニア地熱開発公社との蒸気供給契約、ケニア電力電灯会社との売電契約を締結し、ケニア政府の支援を得て地熱発電所の運営を行います。また、地熱蒸気タービンや発電機などの主要機器の製造・供給は富士電機株式会社が担います。

 ケニアは国内の総発電量の約9割を再生可能エネルギー(以下、再エネ)で賄うアフリカ有数の再エネ先進国です。本発電所は同国のベースロード電源である地熱発電のさらなる拡大を推進するものであり、ケニアの人々の生活の質の向上および経済の持続的な発展に寄与することが期待されるとともに、ケニアの脱炭素化にも貢献するものと評価されています。

 NEXIが本融資および日本企業による地熱発電設備一式の輸出を支援することは、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。また、本件は日本政府が推進するインフラシステム海外展開戦略2025の具体的施策の柱として掲げられている「脱炭素社会に向けたトランジションの加速」にも合致した取組みといえます。

 NEXIは、今後も日本の政策金融機関として、本邦企業による輸出および世界の脱炭素化を積極的に支援してまいります。

(ご参考)

被保険者 株式会社みずほ銀行
保険価額 5,760千米ドル
てん補範囲・付保率 非常危険100%、信用危険100%

お問い合わせ先  営業第二部 電力グループ Tel: 03-3512-7340


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