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トピックス

アフリカ輸出入銀行向け融資保険(ワクチン・ヘルスケア等ファシリティ)の引受について
-LEADイニシアティブ対象案件-


2022年3月17日

株式会社日本貿易保険

 株式会社日本貿易保険(NEXI:代表取締役社長 黒田篤郎)は、アフリカの多国籍金融機関であるアフリカ輸出入銀行(African Export-Import Bank、略称:Afreximbank、以下「アフリカ輸銀」)に対して、株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行株式会社より実施される総額2.07億米ドルの融資について、海外事業資金貸付保険の引受を決定しました。本件は、2020年12月に発表した、LEADイニシアティブ1対象案件となります。

 アフリカ輸銀は、アフリカ連合によって設立された新型コロナウィルス感染症ワクチン取得の枠組みであるAfrican Vaccine Acquisition Trust(以下「AVAT」)の主要パートナーであり、本件融資金は、AVATを通して、アフリカ諸国の新型コロナウィルス感染症ワクチンの安定調達に役立てられるほか、日本企業のアフリカにおける事業展開上、重要な国々の政府機関等にもアフリカ輸銀より転貸され、病院整備、ヘルスケア、衛生事業等の支援に広く活用されます。

 また、本件は、2020年12月引受のアフリカ輸銀向け融資案件同様、インフラファンド及びプロジェクトボンド活用スキーム2を、三菱UFJフィナンシャル・グループ(株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行株式会社、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)と協働して利用した取り組みで、銀行、生命保険会社を中心に本邦機関投資家10数社が参画するなど、多様な民間資金ソースを活用した案件です。

 2019年のTICAD7において、民間資金の活用によるアフリカ支援の拡充が掲げられている中、NEXIは、アフリカ51か国の加盟国を有するアフリカ輸銀との協業を通じて、目下、アフリカ諸国にとって喫緊の課題となっているワクチン調達に資金面から貢献すると共に、民間だけでは対応できないリスクを低減させることで、本邦民間金融機関のアフリカ市場参画を促し、我が国の顔が見える民間経済協力を推進します。

 NEXIは、今後も民間金融機関等と協力して、LEADイニシアティブを推進し、多様な民間資金ソースを活用しながら、日本企業の展開国の社会課題解決・SDGs達成へ貢献してまいります。

(ご参考)

被保険者 株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行株式会社
保険価額 2.07億米ドル
保険責任期間 10年
保険種 海外事業資金貸付保険(貸付金債権等)
てん補範囲・付保率 非常危険100%、信用危険90%

アフリカ輸出入銀行概要

アフリカ輸出入銀行(「African Export–Import Bank」、通称「Afreximbank」)は、アフリカ51か国を加盟国に有する貿易金融機関。アフリカ地域内外における貿易事業やサプライチェーン確立に資する貿易金融の提供に加え、加盟国に対する一般財政支援や産業化支援を実施。

African Vaccine Acquisition Trust(AVAT)概要

アフリカ連合加盟国の調達力をプールした、新型コロナウィルス感染症ワクチン取得の枠組み。ラマポーザアフリカ連合議長(当時)のもと2020年11月に設立。アフリカ大陸人口の60%のワクチン接種目標を達成するため、必要なワクチン調達とファイナンスリソースの確保を命題とする。


お問い合わせ先 営業第二部 インフラストラクチャーグループ Tel: 03-3512-7674


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