NEXIのカーボンニュートラルに向けた取組みについて

　パリ協定と国連気候変動枠組条約の目標に向けた行動を加速するため、日本を含む締約国が集結し議論を行う国連気候変動枠組条約第26回締約国会議（COP26）が、2021年10月31日より英国のグラスゴーで開催されます。
　世界的に気候変動対策が加速していく中、NEXIは、以下の取組みを通じ、パリ協定の実現に向けた2050年までのグローバルカーボンニュートラルに貢献して参ります。

1．グローバルカーボンニュートラルの実現に向けた取組みの強化

石炭火力発電案件への新規支援停止

2021年 6月の主要 7 カ国首脳会議（G7サミット）におけるコミットメントに従い、排出削減対策が講じられていない石炭火力発電への新規の国際的な支援を終了します。

LEADイニシアティブを通じた貢献

2020年12月、NEXIはLEADイニシアティブを発表し、カーボンニュートラルやデジタル分野等における産業競争力向上、価値共創パートナーとの国際連携、社会課題解決やSDGs達成に貢献する案件を2025年度迄に1兆円支援する目標を掲げております。その実現に向けて、以下の取組みを強化します。

• ① 環境イノベーション保険の機能強化
  既存の再生可能エネルギー技術の普及を一層促進することを目的に、環境保全・気候変動対策分野のプロジェクトを引受の対象とする環境イノベーション保険について、保険料優遇を実施します。¹
• ② 新技術支援の強化
  また、長期的なカーボンニュートラルの実現には、新技術の商業化を促す取組みが不可欠であり、NEXIは国内外の関係機関との協力を進め、同分野への取組みを強化していきます。
• ③ 外国政府・企業や民間金融機関との連携強化
  途上国・新興国のカーボンニュートラルの達成には再生可能エネルギーの導入やトランジションの支援において、民間資金の動員が不可欠です。NEXIは触媒としての役割を果たせるよう、関係者との連携を強化し、取り組んでまいります。

　上記に加え、現在、OECDにおいて、環境コモンアプローチの改訂に向けた協議が行われておりますが、融資保険に係るGHG排出量の測定、報告に向けた取組み等、関係者との協議に積極的に貢献してまいります。

2．2050年ネットゼロに向けた取組み

日本政府の2050年カーボンニュートラル宣言を踏まえ、NEXIとしてその実現に貢献するため、以下の取組みを行います。

• ① TCFDに基づく情報開示の実施化
  NEXIは2019年にTCFDに賛同し、日本企業の気候変動に係る情報開示の普及に協力して参りましたが、今後、NEXIとしてScope 3を含めTCFDに基づく情報開示の実施に向けて取り組んでまいります。
• ② 貿易保険事業の実施における温室効果ガス排出削減対策の実施
  今後、省エネ等を図った建築物への移転等を含め、温室効果ガスの排出削減対策を検討いたします。
• ③ 国内外のグリーンボンド等の購入を通じ、気候変動対策や国連の持続可能な開発目標（SDGs）の達成に貢献します。

（お問い合わせ先）
　企画部　企画グループ　電話：03-3512-7665

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