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トピックス

バングラデシュ人民共和国/Meghnaghat718MWガスコンバインドサイクル発電プロジェクト(投融資保険の引受)


2020年7月31日

株式会社日本貿易保険

 株式会社日本貿易保険(NEXI:代表取締役社長 黒田篤郎)は、株式会社JERA(以下、JERA)1が出資するReliance Bangladesh LNG & Power Limited(以下、事業会社)2がバングラデシュ人民共和国(以下、バングラデシュ)において実施する天然ガスコンバインドサイクル発電所建設・運営プロジェクトに対する投融資に対し、保険の引受を決定いたしました。本件は、バングラデシュにおけるプロジェクトファイナンス案件向け投融資保険の第1号案件となります。

 本プロジェクトは、バングラデシュの首都ダッカから南東約40kmに位置するMeghnaghat(メグナハット)地区において出力718MWの天然ガスコンバインドサイクル発電設備を建設・所有・運営するもので、商業運転開始から22年間にわたり、バングラデシュ電源開発公社(Bangladesh Power Development Board)向けに売電が行われます。

 JERAは事業会社への出資により経営において主導的役割を果たすだけでなく、国内や北米、アジア、中東など世界各地におけるこれまでの豊富な発電所運営経験を活かし、本プロジェクトの操業についても主導する予定です。事業会社の経営のみならず発電所の操業といったプロジェクトの川下に至る本邦企業の一貫した取り組みは、日本政府が推進するインフラシステム輸出戦略の趣旨に合致するものです。

 NEXIは、本プロジェクト向けのJERAの出資に対する海外投資(株式等)保険の引受により、アジア地域での本邦企業の出資参画を支援します。

 また、本プロジェクトにおいてNEXIは、株式会社国際協力銀行(JBIC)、アジア開発銀行(ADB)、株式会社みずほ銀行(幹事行)、株式会社三井住友銀行、株式会社三菱UFJ銀行及びソシエテ・ジェネラル銀行東京支店によるプロジェクトファイナンス形態での協調融資のうち、民間金融機関の融資(177百万米ドル)に対し融資保険を引き受けます。

 バングラデシュでは経済成長に伴い電力不足が課題となっており、バングラデシュ政府は電力需要を満たすべく国内発電所の発電容量を拡大していく方針です。本プロジェクトもそのような政府の電源開発計画に沿った案件であり、同国の産業振興及び経済発展に寄与するものです。さらに、NEXIが本プロジェクトを投資、融資の両面から支援することにより、今後の本邦企業のアジア地域における事業機会の拡大、高効率発電事業における国際競争力の維持・向上に繋がることが期待されます。

 NEXIは、今後も日本の政策金融機関として、本邦企業の海外事業拡大を積極的に支援してまいります。

 


(ご参考)

①海外投資(株式等)保険概要

被保険者 株式会社JERA
てん補範囲・付保率 非常危険95%

②融資保険概要

融資先 Reliance Bangladesh LNG & Power Limited
被保険者 株式会社みずほ銀行(幹事行)、株式会社三井住友銀行、株式会社三菱UFJ銀行、ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店
保険価額 177百万米ドル
保険責任期間 18年
てん補範囲・付保率 非常危険100%、信用危険90%

お問い合わせ先  営業第一部 投資保険第二グループ Tel: 03-3512-7600

         営業第二部 電力グループ Tel: 03-3512-7340


1 出資割合:東京電力フュエル&パワー株式会社 50%、中部電力株式会社 50%

2 出資割合:JERA 49%、Reliance Power Limited 51%

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