アンゴラ共和国/ナミベ港コンテナターミナル拡張プロジェクト及びサコマール港改修プロジェクト
(アンゴラ共和国財務省向け輸出クレジットライン利用・融資保険の引受)
株式会社日本貿易保険
株式会社日本貿易保険 (NEXI:代表取締役社長 板東一彦)は、豊田通商株式会社及び東亜建設工業株式会社がアンゴラ交通省から受注したナミベ港コンテナターミナル拡張プロジェクトとサコマール港改修プロジェクトの整備資金に対して本邦民間金融機関が行う融資について、保険の引受を決定いたしました。
本件は株式会社国際協力銀行(JBIC)及びアンゴラ政府の間で2019年1月11日に設定した輸出クレジットライン1の下で引受を行う案件であり、融資は民間金融機関とJBICの協調融資(ナミベ港コンテナターミナル拡張プロジェクト協調融資額総額は約241億円及び約211百万ドル、サコマール港改修プロジェクト協調融資額総額は約39億円及び約52百万ドル)により行われます。
NEXIは、協調融資のうち、ナミベ港コンテナターミナル拡張プロジェクトに係る株式会社三井住友銀行(三井住友銀行)(幹事行)及び香港上海銀行東京支店の融資額(約97億円及び約85百万ドル)並びにサコマール港改修プロジェクトに係る三井住友銀行及び香港上海銀行東京支店の融資額(約16億円及び約21百万ドル)に対して、融資保険を引き受けます。
アンゴラは原油価格に国内経済が左右されるという課題があり産業の多角化を目指していますが、本件融資はアンゴラ第三の商業港であるナミベ港のコンテナターミナル拡張及び鉄鉱石の輸出港であるサコマール港改修資金に充てられるため、アンゴラにおける物流改善及び鉄鉱石輸出による外貨獲得に大きく貢献することが期待されます。
2016年8月にナイロビで開催されたTICAD VIにおいて、アフリカにおける港湾整備など質の高いインフラ投資に係る日本への期待が示されるなか、本プロジェクトは日本の官民が力を合わせ、アンゴラにおいて港湾整備を行うという非常に重要な意義を持っています。本プロジェクトが、日アンゴラ両国の関係強化に貢献するととともに、本邦企業のアフリカでのビジネス機会獲得の大きな布石となることが期待されます。
NEXIは今後とも、日本の輸出信用機関として、本邦企業の国際的な事業展開を積極的に支援してまいります。
(ご参考)
プロジェクト名 | ナミベ港コンテナターミナル拡張プロジェクト | サコマール港改修プロジェクト |
被保険者 | 株式会社三井住友銀行(幹事行)、香港上海銀行東京支店 | |
保険価額 | 約97億円/約85百万ドル | 約16億円/約21百万ドル |
保険責任期間 | 約7年 | |
てん補範囲・付保率 | 非常危険100%、信用危険95%(ソブリン特約付) |
お問い合わせ先 営業第二部 インフラストラクチャーグループ Tel: 03-3512-7674
1 輸出クレジットラインは、輸出金融の一形態であり、日本からの設備等の輸出を促進するため、あらかじめ一定金額の融資枠を設けておくものです。