トルコ共和国/病院PPPプロジェクト向け投融資に対する保険の引受
~病院PPPプロジェクトの引受第1号案件~
株式会社日本貿易保険
株式会社日本貿易保険(NEXI:代表取締役社長 板東 一彦)は、トルコ共和国(以下、トルコ)における病院PPP(※)プロジェクト向け投融資に対し、保険の引受を決定いたしました。本件は、NEXIとして初の病院PPPに対する保険引受になります。
(※)PPP=Public Private Partnership(官民連携)
本件は、双日株式会社(双日)とトルコの大手建設会社であるルネサンスグループが、共同で出資するイスタンブールPPPヘルスケア投資を通じて、イスタンブール市北西部のイキテリ地区に敷地面積76万㎡、病床数2,682の大規模病院を設計・建設し、25年間にわたる保守・運営を行うプロジェクトです。双日は保守・運営会社にも出資し、我が国の優れた病院運営のノウハウをトルコに導入する計画です。
トルコでは、人口増加や2008年の国民皆保険制度による医療へのアクセス改善によって患者数が増加の一途を辿っており、施設の整備が追いついていない状況です。このような状況下、トルコ政府は民間資金活用(PPP)による病院建設事業を進めており、総数40,000床の整備・運営事業を計画しています。本件はその中心となるプロジェクトであり、トルコにおける医療環境の改善に貢献することが期待されています。
本プロジェクトにおいて、NEXIは、協調融資(総額約1,630億円)のうち、株式会社三井住友銀行、日本生命保険相互会社、株式会社三菱東京UFJ銀行、スタンダード・チャータード銀行東京支店、第一生命保険株式会社及び株式会社伊予銀行が融資する約650億円に対して保険を適用します。
また、NEXIは、本プロジェクト向けに双日が出資する約334億円に対して投資保険を適用するとともに、双日の投融資の一部に関して世銀グループのMultilateral Investment Guarantee Agency(多数国間投資保証機関、本部:ワシントンDC)が引き受けるトルコのカントリーリスクの一部に対して、再保険を供与することにより、双日の本プロジェクトへの出資参画を支援します。
NEXIは、今後も日本の政策金融機関として、日本企業による海外インフラ展開や医療機器等の国際展開を支援してまいります。
被保険者 | 株式会社三井住友銀行、日本生命保険相互会社、株式会社三菱東京UFJ銀行、スタンダード・チャータード銀行東京支店、第一生命保険株式会社、株式会社伊予銀行 |
保険価額 | 約650億円 |
保険責任期間 | 18年 |
てん補範囲・付保率 | 非常100%、信用90% |
被保険者 | 双日株式会社 |
保険価額 | 約334億円 |
保険責任期間 | 29年 |
てん補範囲・付保率 | 非常95% |
お問い合わせ先 営業第一部 投資保険・引受グループ Tel:03-3512-7668
営業第二部 資源第二グループ Tel: 03-3512-7744