文字サイズ

トピックス

インドネシア/Muara Karangガス複合火力発電所プロジェクト(融資保険の引受)


2017年3月13日

独立行政法人日本貿易保険

 独立行政法人日本貿易保険(NEXI)は、インドネシア国営電力会社PT. PLN (Persero) (以下「PLN」)がインドネシア ジャワ島 首都ジャカルタ北西近郊にある既設発電所敷地内にガス複合火力発電所(500MW×1基)を建設するプロジェクトへの市中金融機関からの融資に対し保険の引受を決定いたしました。本件は、昨年3月に引受済みのインドネシア/ロンタール超々臨界圧石炭火力発電所プロジェクト、同年10月に引受済みのインドネシア/Jawa2ガス複合火力発電所プロジェクトに続き、インドネシア政府保証のないPLN向け融資に対する保険の引受を行うものです。

 NEXIは、2015年5月に安倍総理が発表した「質の高いインフラパートナーシップ」の実現に向けた機能強化の一環として、昨年4月、サブソブリンリスクの引受方針の明確化(サブソブリン対応保険)について公表しています(http://nexi.go.jp/topics/cover/2016033004.html)。本件は、同方針公表以降、政府保証のないサブソブリン向け融資に対する保険を引き受ける2件目の案件です。

 本件は、三菱商事株式会社がインドネシアPT. Wijaya Karya と共同でEPC契約を受注し、三菱日立パワーシステムズ株式会社製のガスタービン・蒸気タービン、三菱電機株式会社製の発電機を含むガス複合火力発電設備一式を納入、2019年の運転開始を目指すものです。この購入資金について株式会社国際協力銀行(JBIC)、株式会社三菱東京UFJ銀行(幹事行)、株式会社みずほ銀行及びオーストラリア・ニュージーランド銀行が融資を行い、NEXIはこのうち市中行3行の融資に対し保険を引き受けます。

 インドネシアは、経済成長に伴い急増する電力需要に対応するため2015年から2019年までに35GWの新規電源を開発する計画を推進しています。同計画の一環と位置付けられる本件において、NEXIが本邦機器の輸出をファイナンス面より支援することにより、今後の本邦企業の同国における事業機会の拡大、ひいては国際競争力の維持・向上につながることが期待されます。

 NEXIは、今後とも日本の輸出信用機関として本邦企業による輸出を積極的に支援していく方針です。


(ご参考)
融資先 インドネシア国営電力会社PT. PLN (Persero)
被保険者 株式会社三菱東京UFJ銀行(幹事行)、株式会社みずほ銀行、オーストラリア・ニュージーランド銀行
保険価額 62億円+15百万米ドル相当
保険責任期間 約7年
てん補範囲・付保率 非常危険100%、信用危険100%

 お問い合わせ先          営業第ニ部 Tel: 03-3512-7202

前のページへ戻る
ページの先頭へ