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新年のご挨拶

代表取締役社長 黒田 篤郎

 新年あけましておめでとうございます。
 旧年中は格別のご厚情を賜り心より御礼申し上げます。新年の始まりに際し、謹んでご挨拶申し上げます。

 2022年は、長引くコロナ禍によって世界経済が疲弊する中、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、資源・食糧価格の高騰や欧米の利上げ、新興国の債務問題など、世界全体で様々なリスクが顕在化した1年でした。こうした中、疫病や戦争、内乱、テロ、経済制裁、自然災害、為替取引制限、輸入制限といった所謂カントリーリスク、ポリティカルリスクのヘッジ手段の1つとして、日本貿易保険(NEXI)の提供する貿易保険へのお客様からのご期待が改めて高まっていると感じております。

 このような世界情勢下において、NEXIはコロナ禍関連やウクライナ危機関連を含む保険金の円滑な支払と積極的な保険引受を通じ、本邦企業の海外展開を力強く後押ししてまいりました。本年はこれらに加え、「LEADイニシアティブによるカーボンニュートラル、デジタル分野等における日本企業の事業拡大に資する案件やスタートアップへの支援」、「輸出保険・投資保険による中堅・中小企業、農林水産業の国際展開支援」、「アジア・中東・アフリカ等、幅広い地域の国際機関との連携強化」の3点に、さらに力を入れてまいります。

 また昨年春、7年ぶりに貿易保険法が改正されました。この法改正には、お客様ファーストの観点から貿易保険制度をより使いやすく、カバレッジをより広く、保険金支払をより円滑にするという想いが込められています。より幅広いお客様に貿易保険をご活用いただき、日本企業の海外におけるサプライチェーンの強靭化や「ジャストインケース」(万が一に備えて)の対応をより一層力強くサポートしていきたいと思います。さらに、今次法改正によりNEXIから貿易保険事業を行う外国法人への出資が可能となったことを踏まえ、アフリカ貿易保険機構(ATI)への出資に向けた協力覚書を締結し、出資・加盟手続きに向けた準備を進めています。ATIとの連携を更に強固なものとし、アフリカ地域での「水先案内人」となってもらうことで、日本企業のアフリカへの輸出や投融資の促進を更に強力に支援していきたいと考えております。

 最後に、今年は日本が議長国となるG7サミット(主要7カ国首脳会議)が開催されます。NEXIは政策実施機関として、政府の方針も踏まえて各国機関と連携を深めながら、引き続き日本企業の海外における事業展開に貢献してまいります。

 今年も日本貿易保険(NEXI)をどうぞよろしくお願い申し上げます。

株式会社日本貿易保険
代表取締役社長 黒田篤郎

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