文字サイズ

用語集

実損てん補制

「実損てん補制」とは、被保険者が被った損失額に基づき、「保険金額」を保険金支払い額の上限として保険金を支払う方式をいいます。
『貿易一般保険』ならびに『簡易通知型包括保険』の「船積不能」てん補、『貿易一般保険』ならびに『簡易通知型包括保険』の「増加費用」てん補、『海外投資保険』などが「実損てん補制」を採用しています。

<『貿易一般保険』の「船積不能」事故の例> 
保険価額」が100万円、「てん補率」が95%の場合の、「非常危険」による「船積不能」の事故。貨物が全て「船積不能」となり、転売等により回収できた金額が30万円で損失額は70万円。支払われる保険金の額は「保険金額」により以下の通り。

<計算式>
損失額=〔100万円(FOB金額)-30万円(転売額等処分額)〕=70万円
てん補責任額=70万円(損失額)×95%(「てん補率」)=66.5万円
<「保険金額」による場合わけ>
「保険金額」が90万円(付保率が90%)の場合の支払保険金    66.5万円
「保険金額」が60万円(付保率が60%)の場合の支払保険金     60万円
「保険金額」が20万円(付保率が20%)の場合の支払保険金     20万円
ページの先頭へ