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トピックス

アフリカ輸出入銀行向け融資保険の引受について
―LEADイニシアティブ第一号案件―


2020年12月22日

株式会社日本貿易保険

 株式会社日本貿易保険(NEXI:代表取締役社長 黒田篤郎)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けているアフリカ諸国向けファシリティー支援(Pandemic Trade Impact Mitigation Facility - PATIMFA)を打ち出しているアフリカ輸出入銀行(the African Export-Import Bank、略称:Afrexim、以下、「アフリカ輸銀」)に対して、株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行株式会社より実施される総額5.2億米ドル相当の融資に対して、海外事業資金貸付保険の引受を決定しました。

 本件融資金は、アフリカ輸銀よりPATIMFAプログラムを通して、日本企業のアフリカ地域における事業展開上、重要な国々の政府機関に転貸され、医療、衛生、環境、教育、輸出入などの支援に広く活用されます。

 日本政府の「インフラシステム海外展開戦略2025」において、展開国の社会課題解決・SDGs達成への貢献は目標の一つと位置付けられており、同分野への民間資金活用の重要性はコロナ禍により一層増しています。NEXIは、先日発表した「海外事業資金貸付保険の対象案件の拡充について-LEADイニシアティブの創設-」1を通じ、そうした課題解決に取り組む方針であり、本案件は三菱UFJフィナンシャル・グループ(株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行株式会社、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)と協働して実現したLEADイニシアティブの第一号案件となります。

 また、本件は、昨年12月より取扱を開始したインフラファンド制度2を活用しており、本邦機関投資家の資金を活用した取り組みであり、銀行、生保を中心に約20社が参画するなど、民間資金ソースの多様化にも貢献するものです。

 さらに、本件は昨年のTICAD7において、民間資金の活用によるアフリカ支援の拡充が掲げられている中、NEXIは、アフリカ51か国の加盟国を有するアフリカ輸銀との協業を通じて、民間だけでは対応できない資金リスクを低減させることで、本邦市中銀行のアフリカ市場参画を促し、我が国の顔が見える民間経済協力を推進するものです。

 NEXIは、今後とも⺠間金融機関等と協⼒し、LEADイニシアティブを推進し、多様な民間資金ソースを活用しながら、日本企業の展開国の社会課題解決・SDGs達成へ貢献してまいります。


(ご参考)

被保険者 株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行株式会社
保険価額 約5.2億米ドル
保険責任期間 10年
保険種 海外事業資金貸付保険(貸付金債権等)
補填範囲・付保率 非常危険100%、信用危険90%

アフリカ輸出入銀行概要

アフリカ輸出入銀行(「African Export–Import Bank」、通称「Afreximbank」)は、アフリカ51か国を加盟国に有するマルチな貿易金融機関。アフリカ地域内外における貿易事業やサプライチェーン確立に資する貿易金融の提供に加え、加盟国に対する一般財政支援や産業化支援を実施。

(お問い合わせ先)営業第二部 インフラストラクチャーグループ Tel:03-3512-7674


1 2020年12月10日プレスリリース https://www.nexi.go.jp/topics/newsrelease/2020120901.html

2 2019年6⽉10日プレスリリース https://www.nexi.go.jp/topics/newsrelease/2019060701.html
2019年12月20日プレスリリース https://www.nexi.go.jp/topics/newsrelease/2019121901.html

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