2000年度・貿易保険事業年度報告
 
地域別保険金支払額
 
(億円)
地域 1999年度 2000年度 対前年度比(%)
アジア 55   198   260  
北米 33   44   33  
中南米 2   17   750  
欧州 87   57   ▲34  
中東 32   4   ▲87  
アフリカ 6   3   ▲50  
オセアニア 0   0   ―  
合 計 216   324   50  


 2000年度の保険金支払額は1999年度に比べ50%増加しており、金額は約324億円となっています。

 地域別に見ると、保険金支払額が最も多かったのは、アジア地域であり約198億円。対前年度比は260%増となっており、支払額の増加は、2000年4月13日の対インドネシア第2次多国間パリクラブリスケ合意に伴う保険金支払開始により、新たに約130億円が、また韓国向け鉄鋼設備輸出案件の信用事故に対し新たに31億円が支払われたことに起因します。

 欧州地域への保険金支払額は、約57億円とアジア地域に続き2番目に多くなっています。対前年度比は34%減となっていますが、主な要因としては、旧ソ連第4次・5次パリクラブリスケに係る支払額が1999年度の約72億円から約51億円と減少したことと、ベラルーシ向け家電製造設備輸出案件の信用事故の支払額が1999年度の約10億円から約3億円に減少したことがあげられます。

 欧州地域に続き保険金支払額が多かったのは、北米地域でした。支払額は約44億円、対前年度比33%増となっており、支払額の大部分はアメリカ向け船舶輸出案件の信用事故が占めています。

 中南米地域の保険金支払額は、17億円とアジア地域に比べ1/10以下でした。対前年度比は750%増と支払額は大幅に増加しています。2000年度は新たにチリ向け自動車輸出案件の信用事故で9億円、コロンビア向け自動車輸出案件の信用事故で3億円が支払われたことによります。

 その他、中東地域、アフリカ地域及びオセアニア地域への支払額は、いずれも10億円以下となっています。