2000年度・貿易保険事業年度報告
 
保険種別引受金額
 
(引受金額) (億円)
  1999年度 2000年度 対前年度比(%)
貿易一般保険 116,911  103,809  ▲11.2 
短期  114,012  101,134  ▲11.3 
中長期  2,899  2,675  ▲7.8 
輸出手形保険 803  673  ▲16.2 
海外投資保険 1,077  859  ▲20.2 
海外事業資金貸付保険 1,362  2,248  65.1 
輸出保証保険 91  516  467.0 
前払輸入保険 3  12  300.0 
合   計 120,247  108,116  ▲10.1 


 2000年度の引受金額は、前年度に比べ、1兆2,000億円減(前年度比10%減)の10兆8,000億円となりました。この減少を保険種別で見ると、海外事業資金貸付保険、輸出保証保険の引受金額が大幅に増加し、逆に、貿易一般保険、海外投資保険、輸出手形保険の引受金額が、大幅に減少していることによります。

 貿易一般保険は、一般機械、船舶等の引受額は増加したものの、自動車、鋼材の引受金額の減少幅が大きく、前年度に比べ、短期の分野で1兆3,000億円減となっています。

 輸出手形保険は、アジア通貨危機直後から韓国を中心に引受金額が増加しましたが、1998年度をピークに引受金額が減少を続けています。2000年度の引受金額は、韓国、米国で大幅に減少し、前年度に比べ、130億円減の673億円とアジア通貨危機以前の引受金額まで減少しています。

 海外投資保険は、韓国、サウジアラビア、ブラジル、パラグァイなどで引受金額が増加しましたが、インドネシア、タイの引受金額が大幅に減少して、2000年度の引受金額は、前年度に比べ、218億円減の859億円となっています。

 海外事業資金貸付保険は、韓国、タイでの引受金額が大幅に減少しましたが、ブラジルにおける石油関連で大型案件の引受があり、2000年度の引受金額は、前年度に比べ、885億円増の2,248億円となりました。また輸出保証保険も、通信関連の引受金額が増加し、前年度に比べ、425億円増の516億円となりました。

 前払輸入保険は、ブラジル、アメリカ、ポルトガル、中国等で引受がありました。引受金額は、前年に比べ増加しているものの、12億円と低調でした。