ケーススタディ

Case study

CASE.4

中小企業関連輸出
有限会社瑞穂
海外取引プロジェクト

江戸時代後期から伝わる、
広島県熊野町の伝統技術を使った“熊野筆”。
日本古来の技が込められたこの筆を、
世界へと届ける地元企業がある。
NEXIは、貿易保険を用いて、
有限会社 瑞穂が掲げる勇気と志を支えた。

POINT.1

伝統を世界に届ける、
その意欲を支える

広島県安芸郡熊野町。広島県西部に位置するこの町では、独自の毛筆製造技術により、180年余りの歴史をもつ“熊野筆”が生産されている。工芸品としても認められるこの筆は、江戸時代後期に大和国へ出稼ぎに行った農民が奈良で筆や墨を仕入れ、行商するとともに自ら製造し販売したことが始まりと言われる。以来、熊野の伝統技法として180余年受け継がれてきた。
有限会社瑞穂は、熊野町に本社を持つ熊野筆のメーカー。1980年の設立以来、伝統の手作業を頑なに守り、選毛・整毛・加工・組立・検品まで社内一貫体制を整えている。その品質の高さは国内のみならず国外にも名高く、欧米のメークアップアーティストなどにも広く愛用されている。同社はジェトロ(日本貿易振興機構)のサポートなども活用し、海外バイヤーとの直接取引を 2009 年より開始。顧客のニーズにきめ細かく対応することで 自社ブランドを成長させ、高い評価を得てきた。NEXIでは、欧州・アジア向けの輸出取引における“後払い取引”への貿易保険を引き受けることで、同社の国際間ビジネスの発展に貢献している。

POINT.2

会社の規模や業態を問わない、
NEXIの貿易保険

NEXIの貿易保険は、海外バイヤーとの輸出・投資・融資をおこなう国内企業のリスクに備える保険。取引先の経営状況の悪化による代金未納や、輸出先国の規制条件変更に伴うビジネスの不成立など、国際間ビジネスに潜む思いも寄らぬトラブルがもたらす損失をカバーするものだ。カントリーリスクや取引先の信用リスク(財務内容等)によって保険の条件を満たしていない場合以外は、日本国内に居住し活動の基盤も日本国内にある企業であれば、日本法人・外国法人問わず利用できる。もちろん、会社規模などによる制限はない。
本プロジェクトの主役である瑞穂においても、日本古来の技術を用いた“筆”という伝統的な商品ながら、NEXIの貿易保険を活用することでリスクに恐れることなく国外ビジネスを展開。2009年からは毎年、香港で開催される美容関連見本市に出展し、新商品の発表や顧客との商談を活発化させている。また、近年は「海外のお客様との直販事業」を次世代のキービジネスの一つと位置付け、経営資源を集中させている。

POINT.3

中小企業では補えない、
海外取引に潜むリスク

今回の場合に限らず、日本国内でビジネスを展開する中小企業の中には、海外取引に興味はあってもそこに含まれるリスクを考え、一歩踏み出すことができないケースが散見される。事実、長期にわたる取引実績をもった海外顧客であっても、本土における経営悪化から倒産、代金の回収が困難となる場合もある。相手の状況をリアルタイムに確認できないからこそ、また、一度の取引における損益が経営自体に影響を与えかねない中小企業だからこそ、こうした取引リスクをカバーする方策が必要となるのである。
NEXIが提供する貿易保険は、こうしたケースにおいて特に必要とされる保険だ。今回の瑞穂においても、過去に中国のeコマースサイトにてテスト流通をしたところ間もなくコピー商品が出回ってしまったり、不当廉売された経験があるという。現在は海外企業とのパートナーシップ契約をもとにした輸出取引や、NEXIの貿易保険によりリスクヘッジをおこなった後払い取引などで、ビジネスフィールドを拡げている。今後もさらなる技術向上を図りながら、より良い商品と取引に邁進するつもりだという。