ケーススタディ

Case study

CASE.2

アンゴラ
光海底ケーブル輸出プロジェクト

アンゴラのルアンダ(Luanda)と
ブラジルのフォルタレザ(Fortaleza)を結ぶ
大容量光海底ケーブル敷設プロジェクト。
アフリカ大陸と南米大陸間を
結ぶ南大西洋を横断する世界初の
光海底ケーブルシステム
(総延長約6,200km)敷設プロジェクトを
NEXIが金融面で支えている。

POINT.1

日本の技術・ノウハウ活かして
世界のインフラ需要を取り込む

国内大手電機メーカー・NECが、現地アンゴラケーブルズ社との間で手掛けた本プロジェクトは、アンゴラとブラジルの間に総延長約6,200kmの光海底ケーブルを敷設するという大規模なもの。アフリカ大陸と南米大陸間を南大西洋で結ぶ世界初の光海底ケーブルシステムであり、NECにとっても大西洋で手掛ける初めてのプロジェクトであった。
本プロジェクトにおいては、NECがアンゴラ政府国有のアンゴラテレコム社が過半超の株式を保有するアンゴラケーブルズ社との間で光海底ケーブルを建設するための契約を締結。NECの本契約を金融面で支援するため、国際協力銀行(JBIC)及び株式会社三井住友銀行(SMBC)がアンゴラ国営のアンゴラ開発銀行を通じて、建設資金の一部をアンゴラケーブルズ社向けに融資を実施。NEXIは、SMBCの融資部分に対して保険を付している。
本プロジェクトは、日本の「強みのある技術・ノウハウ」を最大限に活かして、世界のインフラ需要を積極的に取り込むという点で非常に象徴的な案件となった。

POINT.2

適切なリスクテイクを
通じた価値創造

本案件における融資には、アンゴラ財務省の保証が付されている。したがって、本案件はアンゴラのソブリンリスク(国家に対する信用リスク)をどう考えるかという点が最大のポイントとなった。
アンゴラは、サブサハラアフリカにおいてナイジェリアに次ぐ産油国。GDP の 40%を石油関連産業が占め、政府財政収入の 70%超を原油・石油製品が占めるなど石油関連産業への依存度が高い。このため2014 年下半期からの原油価格下落により、政府収入が減少し財政赤字が発生。また外貨準備高も減少傾向にあった。こうした中、実際にアンゴラ政府が、融資期間に亘って確実に融資返済することができるかを確認するため、NEXIは保証者となるアンゴラ財務省の幹部との面談を実施。先方政府内での本プロジェクト重要性及び本件ファイナンスの返済に係る蓋然性を確認した上で保険付保を実施している。
本件プロジェクトは、本邦企業の輸出支援および技術の普及に貢献するのみならず、アンゴラにとっても産業多角化を実現する上で重要なプロジェクトとなった。本案件は、2018年中旬の稼働開始予定を前に、着実に歩みを進めている。