ブラジル/Lula Central油田向けFPSO傭船プロジェクトにかかる保険の引受
独立行政法人 日本貿易保険(NEXI)
独立行政法人日本貿易保険(NEXI)は、株式会社三菱商事(以下三菱商事)及び日本郵船株式会社(以下日本郵船)が、蘭SBM Offshore(以下SBM)及び伯QGOGと共にルクセンブルクに設立するFPSO※保有会社Beta Lula Central S.a r.l(Beta社)を通じて、ブラジル国営石油会社Petróleo Brasileiro S.A.(Petrobras)をはじめとする在蘭コンソーシアムTupi B.V.向けにFPSO 1隻を長期傭船するプロジェクトにかかる融資に対して、保険の引受を決定致しました。
本プロジェクトは、SBMの建造部門であるSingle Buoy Mooring Inc.がLula Central油田(サンパウロ沖合南約250km、海底下約5,000mのプレソルト層)向けFPSO(生産能力:原油15万バーレル/日、ガス600万立方メートル/日、貯蔵能力約160万バーレル)を建造し、Beta社が20年間に亘りTupi B.V.に対して傭船サービスの提供を行うものです。
NEXIは、Beta社がプロジェクトファイナンスにより調達する1,550百万ドルのうち、みずほ銀行(エージェントバンク)、シティバンク銀行、アイエヌジーバンク東京支店、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、日本政策投資銀行、三菱UFJ信託銀行、ソシエテ ジェネラル銀行東京支店及びクレディ アグリコル銀行東京支店による融資(総額400百万ドル)に対して、保険を適用します。なお、本件向けプロジェクトファイナンス融資の一部に対してオランダの輸出信用機関であるAtradiusも保険を提供します。
本プロジェクトには、三菱商事及び日本郵船が合計で39%出資する他、人員派遣による操業面への関与等、本邦企業がFPSOの傭船事業に深く関与しており、今次融資に対する保険引受を通じて、三菱商事及び日本郵船による海洋資源開発インフラ事業の強化拡大に大きく資することが期待されます。
NEXIは今後とも本邦企業による海外における海洋資源開発関連分野への参入促進を積極的に支援していきます。
※ FPSO: Floating Production, Storage and Offloading systemの略。浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備
保険価額 | 400百万米ドル |
填補範囲 | 非常危険97.5%、信用危険90% |
お問い合わせ先
営業第ニ部 Tel: 03-3512-7670